研修へ、地方自治の基本

5/8(水)〜5/10(金)

時代の変化にも柔軟に対応できる意欲と能力を兼ね備えた人材の育成により地域の振興と住民福祉の向上を目指す施設(JAPAN INTERCULTURAL ACADEMY OF MUNICIPALITIES)頭文字をとってJIAM(ジャイアム)にて、「新人議員のための地方自治の基本」の研修を受けてきました。

 

参加者は、全国から160名の新人議員が参加されました。

 

 研修では、座学だけでなく、ワークショップや交流の機会を用意していただき、他市町村の議員さんと情報交換ができました。猪名川町との違いや議員同士で意見交換ができ、視野が広がりとても良かったです。

 

全体を通して今回は、今年1月に受講した内容と少し被る部分があったので、振り返りの要素もありましたが、議会を中心に行政や議員の立ち位置などを学び、自分がどのような役割で何ができるのかを考える研修となりました。

 

それぞれの【カリキュラム】ブログをアップしました。

是非、ご覧ください。

 

 

地方自治制度の基本について

https://yoshioyutaka.hatenablog.com/entry/2024/05/12/004536

 

地方議会制度について

https://yoshioyutaka.hatenablog.com/entry/2024/05/12/165150

 

地方議会と自治体財政

https://yoshioyutaka.hatenablog.com/entry/2024/05/13/073753

 

地方議会と政策

https://yoshioyutaka.hatenablog.com/entry/2024/05/15/075643

 

これからの地方議員に期待されていること

https://yoshioyutaka.hatenablog.com/entry/2024/05/17/064821

 

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自治体と議員の現状。研修⑤(5/10)

「新人議員のための地方自治の基本」研修を受講しました。

5/8(水)~5/10(金)の3日間コース。

 

その受講報告を書いていきます。

3日目⑤

これからの地方議員に期待されていること

 

講師は、近畿大学法学部の辻先生。

講義は、議院内閣制と大統領制、政務活動費の目的や使い方、議員の位置づけ、地方分権改革、議員の課題などの内容でした。

講義の中では、政令市や中核市のような大きな自治体と町村のような小さな自治体では、事情が違うことを痛感しました。

大きな都市では、財政や人員が多いため、地方分権で権限が増えると、その分、その都市にあった政策ができる。一方で、小さな自治体は、その逆になる場合があり差がうまれているようです。

また、議員の成り手不足に対しては、専業でできるほどの報酬にするとしても財政問題があり、兼業を前提として土日や夜に議会開催もあるが改革を進めるのが難しいなど、解決の糸口がなかなか無いというのが現状のようです。

猪名川町は、飛び抜けて悪くもなく、飛び抜けて良いという状態でもないと私は思います。だからこそ、どちらにもなるので、良くなるように気を緩めず努力しないといけないと感じました。

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条例検討と法の解釈。研修④(5/9)

「新人議員のための地方自治の基本」研修を受講しました。

5/8(水)~5/10(金)の3日間コース。

 

その受講報告を書いていきます。

2日目④

地方議員と政策 ~条例検討を中心に~

 

講師は、新潟大学経済学部の宍戸先生。

 

講義を70分程度、演習を90程度、その後発表と質問タイムというスケジュールでした。

 

講義では、「法とは」からはじまり、法の原則や解釈などを教えていただきました。法の原則で特に興味深かったのが、「雀を撃つのに大砲を使ってはならない」ということわざを紹介し、目的レベルにあった手段レベルをとるべきという比例原則の考えを教わりました。

また、法の解釈では、例題で「車や馬は通行禁止という橋を牛が通行できるのか?」について、車や馬が禁止なら馬も禁止という類推解釈と、禁止でも牛は禁止されないという反対解釈があり、どのように解釈すべきかは、目的が何かを考える。ということを学びました。

 

そのような講義を終えて、演習へ

演習では、5~6名を1班になり1つの条例を基に、その目的や必要性、有効性を班毎に検証しました。班の中でや、また発表でも班によって、それぞれの解釈の違いを実感できて面白かったです。

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自治体財政のポイント。研修③(5/9)

「新人議員のための地方自治の基本」研修を受講しました。

5/8(水)~5/10(金)の3日間コース。

 

その受講報告を書いていきます。

 

2日目③

地方議会と自治体財政

 

講師は、静岡県立大学経営情報学部の小西先生。

 

講義は、予算と決算の仕組みや地方交付税制度など、自治体財政の仕組みやポイントを基礎から学ぶという内容でした。

 

地方議会の権限には「予算の決定」と「決算の認定」があり、全国的に予算や決算を審査するだけの委員会を設ける自治体が増加傾向だとのこと。

 

猪名川町の場合は、総務建設や生活文教のそれぞれの委員会で関係する予算と決算を審査しています。私としては、財政を全体的に審査した方が良いため、予算決算の委員会がある方が良いと思います。

 

市場と財政との違い。市場=対価有償で個々の人々が求めるものを満たす目的で、財政は対価無償で人々が集団的にもとめるものを満たす目的。

 

以上のような基本を学んだあと、「財政状況指数」を基に分析方法を学びました。

1月に受講した研修でも財政状況指数の勉強しました。やはりこのツールはとてもいいようです。現在、様々な指標などの情報が溢れていて、小西先生がその中で1つ選ぶとしたら財政状況指数だと仰っていました。

都道府県、各市町村のデータを見ることが出来ます。ネットで財政状況指数と検索したら、直ぐに出てきます。

 

講義の最後は、事前アンケートの回答と質問時間があり、具体的な悩みや疑問に対して、スッキリするような回答をしていただきました。

 

午前の講義から内容たっぷりで既に頭がパンパン。午後も持ちこたえれるか不安になりつつ、昼食をたらふく食べて活力を養いました。

 

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議員のあり方の明確化に向けて。研修②(5/8)

「新人議員のための地方自治の基本」研修を受講しました。

5/8(水)~5/10(金)の3日間コース。

 

その受講報告を書いていきます。

 

1日目②

地方議会制度について

講師は、全国市議会議長会の篠田先生。

 

講義は、地方自治法で「地方議会の役割や議員の職務等」が2023年4月26日に可決、同年5月8日に施行されたことなどの議会の権限や議員の義務まで幅広い内容でした。

 

実は、これまで議会の役割や議員の職務は、地方自治法に明記されてなく「普通地方公共団体に議会を置く。」という1つの文言しかありませんでした。

それが、今回の改正により明記されたということです。

 

明記されたのは3つ。

1つ目は、選挙をして議会を置く。

2つ目は、意思決定に関する事件を議決する。

3つ目は、住民の負託を受け、誠実にその職務を行わなければならない。

地方自治法第八十九条より抜粋)

特に3つ目の「誠実に」ということが重要とのことです。

 

またその他に、こども家庭庁では議員の政治活動や選挙活動が「就労」「求職活動」に該当すると考えられるとの通知が2023年8月10日にありました。

 

このように議員のあり方が最近になってようやく明確化されてきたようです。

講義では、その他に議会の権限・流れや議員の権利・義務・責任を学びました。

断片的に分かっていたことでも、全体的に把握することができました。

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基本をしっかりと。研修①(5/8)

「新人議員のための地方自治の基本」研修を受講しました。

5/8(水)~5/10(金)の3日間コース。

 

その受講報告を書いていきます。

 

1日目①

地方自治制度の基本について

講師は、同志社大学政策学部の野田先生。

講義内容は、地方分権、財政、行財政改革市町村合併、広域連携、行政編成、自治体議会、自治体組織、ガバナンス、政策、広報と幅広くありました。

 

その項目の中で、いくつかをピックアップ

行財政改革】では、定住交流人口の増加や企業誘致等による税収増を図るかたわら、施設統廃合や民間移管、デジタル技術の活用や定員適正化等による削減が必要。

猪名川町では、まだまだ活用されていない町有地があり、また老朽化した施設が多いため統廃合の可能性があります。すぐに効果を出すことは難しいですが、行財政改革の余地は十分にあると思いました。

 

【ガバナンス】では、「公=public=わたしたち」という考え方。民間サービスはサービスを受ける人と供給する人は違いますが、公共サービスは受給は同一ということです。

行政が主体で住民が客体ということではなく、行政が主体で住民も客体であり主体であるということ。だから、物事は民主的に行われることが重要で、そして効率的に運営しないといけないということでした。

 

【政策】では、問題に対して、そもそもの問題を考えること。例えば、ゴミが増えてきてゴミ処理場がいっぱいだから、ゴミ処理場を建設するのではなく、ゴミ自体を出さないようにする方法を考えましょうということです。

当たり前だと思いますが、意外と出来ていないのだとか。

 

なんとなく分かっていたことをしっかりと落とし込むことができた講義でした。

ボリューム感満載で3日間をやりきれるかなと少し不安になった初日でした。

 

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年度の計画

4/23(火)・4/24(水)

この2日間で、各課室の事務事業執行計画表や事務概要の説明が行われました。

執行計画表は、これまでの事業はもちろんのこと、新しい事業も把握することができ、またそのスケジュール感がある程度分かります。町がどの方向で、今後どんな姿になるのかの参考になりました。

事務概要は、ある業務をどの課がするのかが示されています。どこに話をしたらいいのか悩む微妙な案件などに、役立つ資料でした。

 

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