今回の9月議会の一般質問は、
【「今」ではなく、「その先」を考える】
と、視点で学校再編と役場本庁舎について質問しました。
テーマは、
・学校再編に伴う持続可能な地域づくりは
・役場庁舎の建物は
の2項目です。
一見すると別々のテーマに見えますが、私が今回の質問で共通して考えたのは、
「今どうするか」だけではなく「これから猪名川町をどんなまちにしていくのか」
という少し先の将来を見据えてのことです。
・学校再編に伴う持続可能な地域づくりは
学校は、子どもたちが学ぶ場所です。
その一方で、地域の方が学校行事に関わったり、地域活動の拠点になったり、災害時には避難所になったり。学校は、地域コミュニティにとっても大切な場所です。
現在、猪名川町では「学校園あり方検討委員会」が進められています。
今後、学校の再編が進めば、学校の数が減ることも考えられます。
そこで今回、私は、
「学校がなくなった後、その地域を町としてどうしていくのか」
という視点で質問しました。
過去の学校再編では、阿古谷小学校は、検討開始から約4年かかり平成25年4月に松尾台小学校へ統合。また、中谷中学校・六瀬中学校の再編では、検討開始から約6年を要して令和4年4月に西陵中学校が開校されています。
現在進行中の「学校園あり方検討委員会」についても、今後、答申を受け、基本方針の改定、再編計画の策定、住民説明会やパブリックコメントなどを経て進めていくとのことです。
前回の中学校再編を一つの目安とすれば、検討開始から実際の再編までには、長い時間が必要になる可能性があります。
だからこそ、学校の再編を考えることと同時に、その後の地域の姿も考えておく必要があると私は考えています。
学校がなくなれば、地域活動や人の流れ、防災、コミュニティなどに影響が出る可能性があります。
町からも、学校は「地域コミュニティの核」であり、防災拠点として重要な役割を担っているとの答弁がありました。
そして、学校跡地の活用によって、「新たな交流人口や経済的な活性化につなげる可能性もある」との考えも示されました。
実際、過去に閉校した学校については、閉校後に市場性や実現可能性などを調査し、事業者公募を行った結果、高等専修学校や私立小学校として活用されています。
つまり、学校がなくなることを「地域の終わり」と考えるのではなく、「その場所をこれからどう生かすのか」を考えることが大切だと思います。
そのためには「跡地をどう使うか」だけではなく、「私たちは、どんな地域にしたいのか」という町としてのビジョンが必要です。
・役場庁舎の建物は
現在の本庁舎は昭和54年に建設され、まもなく50年が経過します。
町からも、建物本体や設備の老朽化が進んでいること、また昭和56年の建築基準法改正による新耐震基準には適合していないことが答弁で示されましたが、これまで空調設備やトイレ、屋上防水、照明などの改修を行い、長寿命化を図っているとのことです。
ただ、「あと何年、この庁舎を使うのか」については、現時点では具体的な年数を示すことは難しいとの答弁でした。
そして、
耐震診断について今回、
答弁を聞いていて、
私自身も驚いたことがありました。
過去に耐震診断を実施しているとのことでしたので、
「いつ頃実施したものなのか」と確認しました。
その答えは、
「「平成9年度」」
でした。
つまり、かなり以前に実施された耐震診断の結果をもとに、現在も建物を使用しているということになります。
もちろん、町はその間もメンテナンスを行い、建物の健全性の維持に努めています。
ただ、建物も時間とともに変化します。
これは、早急に建物の状態を把握する必要があります。
そして今回、私から一つ提案したのが、
学校再編によって生じる可能性のある学校跡地を、将来の庁舎として活用することも選択肢の一つとして考えてはどうか
ということです。
もちろん、現時点では学校再編の方向性も決まっていません。
そのため町からは、学校跡地を庁舎として活用することを前提に検討するのは「時期尚早」との答弁でした。
しかし、私は、ここが大切だと思っています。
学校の問題は学校だけ。
庁舎の問題は庁舎だけ。
公共施設の問題は公共施設だけ。
と、それぞれを別々に考えてしまうと、将来のまちづくりの可能性を狭めます。
「どんな猪名川町にしたいのか」
学校再編も、庁舎の問題も、数年後に突然考え始めるのではなく、
「その先に、どんな猪名川町をつくっていくのか」
を考えながら進めていく必要があります。
人口減少や少子化が進む中で、公共施設のあり方も変わっていきます。
だからこそ、
「学校がなくなったらどうする?」
「庁舎が使えなくなったらどうする?」
という「対処」だけではなく、
「これから、どんなまちにしていきたいのか」
を先に考える。
そのうえで、学校、庁舎、公共施設、地域交通、地域コミュニティなどを一体的に考えていくことが大切だと思っています。
今回の一般質問は、「今年どうするか」という話ではなく、
「この先、猪名川町をどうしていくのか」
に焦点を当てました。
町としてもしっかりと将来の姿を描きながら、住民の皆さんと一緒に考えていただきたいと思います。